コーチとインストラクターの違い

 大坂なおみ選手とサーシャコーチとの決別が、意外にも世の中で大きく取り上げられていますので、私視点の感じたことと考えを書いておきます。

 最初に、私が“コーチ”と呼ぶ人は『脳と心の使い方を教える人』です。

 技術などを教える人はインストラクターと呼び分けています。
 会話の上ではその場に合わせていますが、特にこの場のような残るものは書き分けています。

 そういう意味でのサーシャ“コーチ”は、多くの人が言っているように、成果を出したコーチだと思います。

 問題なのは、インストラクターと兼ねてしまっていること。

インストラクターの役割

 現役選手は当然、パフォーマンスの向上を求めます。
 しかし、インストラクターが現役選手と同じかそれ以上のペースで成長できるかというと、それは難しいでしょう。

 インストラクターの役割は、対象相手の技術レベルに応じて行い、育った教え子は卒業させて別のインストラクターに任せるべきです。

 ですから私は今回の話を聞いて、そういう時期にきたんだな、と通常のこととして捉えています。

 さて、先に書いたとおり、“コーチ”としてのサーシャ氏も成果を出したようです。

 コーチはいつまで1人の対象相手に関わっていけるでしょうか?

コーチの役割

 本当の意味で『脳と心』に精通した上手なコーチに正しくかかれば、クライアントは半年もあれば、自分の脳と心の使い方を高いレベルで身につけることができます。

 脳の構造は生きている間、変わりません。
 一度覚えた使い方は、一生役に立ちます。

 つまり、それほど長く1人に関わる必要はありません。

 サーシャ“コーチ”がどこまで“コーチ”だったのかにより、多くの人たちが言っている大坂なおみ選手のマインド面での成長が、どれだけ保たれるかが決まるでしょう。

 最後に、コーチのちょっと寂しい現実を述べておきます。

 コーチングが上手くいくと、クライアントはこの先何でもできそうだ!という感覚になります

 それは、自分自身の内側から強く湧き出てくるイメージなので、
「あれ?これは自分自身の力だぞ。コーチって何してくれたんだっけ?」
と思われてしまうのです。

 コーチングが上手ければ上手いほど!
 恩を忘れられがちになるのです (寂)。

 なので、サーシャ“コーチ”は、役目こそ終わっているかも知れませんが、極めて優秀だった可能性があります。

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